A. 断ったからといって治療が打ち切られるわけではありません。
治療が止まるわけではありませんが、選択肢が「飲み薬のみ」に限定される可能性が高くなります。
一般的なクリニックでもED治療薬(バイアグラ、シアリス等)の処方は継続可能です。しかし、もし薬が効かない場合に「なぜ効かないのか」の診断がつかないため、次の一手(血管再生治療や注射療法など)に進むことが難しくなります。
クリニックでの継続治療と精密検査の比較
精密検査を受けずに現在の治療を続ける場合の違いをまとめました。
| 項目 | クリニックでの継続(現状維持) | 大学病院等での精密検査後 |
| 主な治療内容 | PDE5阻害薬(飲み薬)の処方 | 原因に応じた多角的な治療 |
| 原因の特定 | 問診による推測 | 血管・神経・ホルモンの数値化 |
| 薬が効かない時 | 薬の変更、増量のみ | 衝撃波、自己注射、手術など |
| 背景疾患の把握 | 自己申告、一般的な血液検査 | 動脈硬化の早期発見・リスク評価 |
出典リンク一覧
| 本文の記述箇所 | 根拠・出典元リンク | 出典の信頼性 |
| 「治療アルゴリズムと専門医の役割」 | 泌尿器科診療の公的な基準。第一選択薬(飲み薬)が無効な場合の診断ステップと紹介の重要性が示されています。 | |
| 「専門外来での治療選択肢」 | 大学病院の専門外来。精密検査の結果に基づいて提示される、飲み薬以外の治療法の種類が詳述されています。 | |
| 「動脈硬化のスクリーニングとしての意義」 | 性機能に関する学会。EDを放置せず精査することが、全身の血管リスク管理に繋がる医学的根拠が示されています。 |
補足情報:精密検査をスキップする際のリスク
「忙しい」「大げさにしたくない」という理由で精密検査を断る場合、以下の3点を理解しておく必要があります。
1. 治療が「手探り」になる
飲み薬は「血管を広げる」効果がありますが、そもそも血管がボロボロだったり(器質性)、神経が信号を伝えていなかったり(神経性)する場合、薬を増量しても効果は出ません。
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リスク: 原因が分からないまま「薬の個人輸入」や「サプリメント」に頼り、貴重な時間と費用を浪費してしまう可能性があります。
2. 「根本治療」の機会を逃す
2026年現在、血管の若返りを図る**低強度衝撃波治療(LI-ESWT)**などの物理療法が普及しています。
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メリット: 精密検査で「血管に問題がある」と特定できれば、薬に頼らない生活を目指す治療への道が開けます。検査を断ると、こうした最新治療の適応があるかどうかも判断できません。
3. 他の病気を見逃す可能性
EDは「血管の悲鳴」とも呼ばれます。大学病院での検査を断ることは、糖尿病や心血管疾患の早期発見のチャンスを逃すことと同義でもあります。
アドバイス: 大学病院がどうしてもハードルが高い場合は、「ED専門外来」を掲げる中規模の病院や、精密検査機器を備えた専門クリニックを逆紹介してもらうという選択肢もあります。

